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zoom RSS 「障子を突き破る」シーンに衝撃!

<<   作成日時 : 2017/03/20 23:32   >>

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▼「障子を突き破る」シーンに衝撃!
 「全ての字を忘れました。平仮名さえも忘れました」―。こんな言い訳をする慎太郎を見たくない、と元太陽族は思ったのではないか。

 小説「太陽の季節」で慎太郎が大学在学中に文壇デビューした時は衝撃的だった。それまでの伝統的な小説の概念を突き破る躍動感があった。

 「太陽の季節」以来、私は一時期、慎太郎作品の虜になった。あのころの作品には勢いがあった。

物語はこうである。

 当時の、はやり言葉でいうところの「ブルジョア」階級。そんな裕福な家庭に育った高校生の竜哉が酒とたばこ、バクチにセックスと放蕩の限りを尽くす。

 話題をさらったのは「障子を突き破る」シーン。この描写には賛否が織りなし、慎太郎は一躍時代の寵児となった。

 その年に第1回(1955年度)文學界新人賞と、第34回(1955年下半期)芥川賞を受賞。作家としての地位を築いた。

 たちまち「太陽の季節」は流行語となり、町には若者たちの太陽族があふれ、理髪店では慎太郎カットが大流行した。

では問題のシーンを転載する。

*************************
 夏に入る前、葉山にあったサマーハウスの準備にやってきた英子が、ついでに逗子の竜哉の家を訪れた時、彼は英子をヨットに誘った。

 夕方舟から上った彼女が、もう東京に帰るのは面倒だから今夜は葉山に泊ると言うので、彼は英子を自宅に連れ戻すと一緒に食事を取り風呂をすすめた。

 湯上りの彼女を庭に建てられた自分の離れに案内し、「僕もやっぱり風呂に入って来らあ。悪いけど一寸待ってて。どうせ今夜は良いんだろ」

 風呂から出て体一杯に水を浴びながら竜哉は、この時始めて英子に対する心を決めた。裸の上半身にタオルをかけ、離れに上ると彼は障子の外から声を掛けた。

「英子さん」

 部屋の英子がこちらを向いた気配に、彼は勃起した陰茎を外から障子に突きたてた。

 障子は乾いた音をたてて破れ、それを見た英子は読んでいた本を力一杯障子にぶつけたのだ。本は見事、的に当って畳に落ちた。

 その瞬間、竜哉は体中が引き締まるような快感を感じた。彼は今、リングで感じるあのギラギラした、抵抗される人間の喜びを味わったのだ。彼はそのまま障子を明けて中に入った。

******************
「太陽の季節」は確か文庫本になっているはずだ。

 慎太郎は小説家で生涯を全うすれば、「昭和を代表する作家」の一人として名を残すことが出来ただろう。よせばいいのに政治に色気を出し、あろうことか右翼体質をむき出しにして、最後は老害をまき散らすだけだった。

 このまま、「悪名」だけを置きみやげに去っていくのではないか。

 

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